坂高の総探
学際的な学び企画 地学実習を実施
1月25日から1泊2日で、本校が研究指定校となっている、県立高校学際的な学び推進事業「学・SAITAMAプロジェクト」の一環として地学実習に行ってきました。
本校は2019年の台風ですぐ北側を流れる越辺川が増水し、周囲は水害に見舞われました。地学の授業では地形と地質について、地理の授業では防災について学びます。この教科横断的な学びをさらに深めるため、埼玉県の地形と治水について実際に現地を見て、調べて、さらに自分が総合的な探究で研究していくテーマのヒントを得る実習となりました。
25日は、寄居町にある県立川の博物館で県内の地形と川の流れの変遷を学習しました。この博物館には荒川流域の源流から河口までの巨大地形模型が展示されています。この模型を見てこれから2日間見て回る全体の地形を俯瞰しました。
午後は合角ダムの見学です。合角は「かっかく」と読みます。県立のダムで洪水調節と利水を行っています。県土木課の方からゲート室や取水設備、インクライン等の説明を受けました。最後の質問タイムでは「ダムで働くにはどういう進路を選択したらいいか」という質問も出て、治水だけでなく、進路・キャリア教育にも結び付く見学でした。
大滝げんきプラザ到着後は夕食を食べた後、今日学んだことの共有を図る時間を取り、各自が発表をしました。またもう一つのテーマである、天体観測も晴天のもと行いました。初めて天の川を見た生徒も多く、いい経験になりました。
26日は県立自然の博物館で地質と化石を見学した後、長瀞の岩畳で地学担当の教員から岩石と地層の説明を聞き、実際に走向と傾斜をクリノメーターを用いて計測しました。また宮沢賢治が訪れた地であり、歌碑の前で国語担当の教員から宮沢賢治の来歴や代表作などのレクチャーも受けました。
午後は深谷市の鹿島古墳群近くの荒川河床で化石堀を行い、炭化した枝の化石やメタセコイヤの葉の化石を採取しました。最後に、帰りのバス車内で2日間の振り返りを行いました。