ギター部
【ギター部】独奏の秋
文化祭が終わり、休養のため一週間程度の部活オフ期間を経て、久々に活動を再開しました。
ギター部はそもそも県内にそれほどないマイナー部活であり、また運動部と異なり練習試合など他校と交流する機会があまりないため、現代ギターさんの取材記事を読んで初めて認知しましたが、組織的に独奏を活動内容として取り入れているのは珍しいようです。坂高ギター部では2年前から導入しましたが、秋は他の練習とも並行しつつ、独奏の季節にしています。そもそもクラシックギターは本来独奏楽器であり、別名「小さなオーケストラ」とも呼ばれる楽器です。(この言葉も出典は不明のようですね。ベートーヴェン説もあればセゴビア説もあるのだとか。)
もちろんみんなで一つの大きいものを作り上げていく大規模合奏も、互いに息を合わせながら演奏するアンサンブルも好きですが、私個人としては場所や人数にしばられずに即座に完成品の音楽を奏でられる独奏が一番好きです。あと何より、友人や親戚に「ギター弾ける」と言ったときに必ず訪れる「じゃあなんか弾いてみせて」の一言をピンチではなくチャンスに変えられます。
今年も最低限の条件(変則チューニングはドロップDのみ可、ストローク系やハイテク系の曲は不可、カポタストの使用可、クラシックでもポップスでもアニソンでも曲のジャンルは問わず)だけ設けて、あとは自由に楽しく弾いてもらいます。魅力が浸透してきたのか、何やら2年生の中には夏前から既に準備・練習をしていて、結構気合を入れている部員もいるとか。また、さすがに本番では何でもOKにはせずある程度の条件は設けますが、これを機に定期演奏会で独奏を弾きたいという部員が出てきてくれることを待っています。
独奏を経験することで、楽曲を俯瞰した際の各声部の役割、演奏の正確性(特に消音)、場面に応じた音色の使い分け、孤独による緊張感の克服などを身につけ、合奏へのいい還元をしてもらいたいです。あと何より、一人で一つの曲を自由に奏でられる楽しさを感じてほしいです!