外国語科 グローバルセミナー
5月26日(火)
本日2・3時間目を活用して、外国語科生徒全員を対象に「グローバルセミナー」を実施しました。講師に津田塾大学 学芸学部 英語英文学科 教授の郷路拓也先生を迎えて「ことばの世界とグローバルな視点」と題して講演をしていただきました。郷路先生は言語学が専門で、特に第一言語獲得が専門であり、本日は言語学の視点から講演をしていただきました。
本日のセミナーの内容は、郷路先生の授業「ことばの世界」の第一回の内容で、言語学の入門にあたるそうです。言語を手掛かりに社会と世界を知ることや「グローバルな視点」を身につけることを目的に構成していただきました。
言語を手掛かりにこの世の世界をよく知ってほしい、グローバルな視点を獲得するには、この世界をどれだけ解像度高く知っているかにかかってくるということでした。また、世界に言語はいくつ存在するかというと、エスノローグがあげる数字としては、2026年現在で7,170言語があげられ、これは世界の国の数約200に比べて遥かに多いことがわかり、この数はあくまでも目安であり、正確な数ではないということでした。
また、いろいろな国の言葉についてyoutubeの動画を活用して、比較をさせてその違いを感じさせてもらいました。日本語では沖縄県の宮古島の言葉であるミャークフツ(宮古の言葉)で話す会話を聞いてみたり、中国語では標準語とされる北京語と上海語と広東語を聞き比べてその違いを感じました。英語の発祥であるイギリスも「イングランド」「スコットランド」「ウエールズ」「北アイルランド」からなり、元々のそれぞれの国の言葉も違うということを動画から感じて理解することができました。
たくさんの言語が存在する国としては、1位はパプアニューギニアで815、2位はインドネシアで715など特に多くの言語が存在する国は小さな島で国土が構成されている国にあることなどもわかりました。言語の地域分布としては、アジアが2314,アフリカが2158,オセアニアが1324,南北アメリカが1064,それに対してヨーロッパは291言語しかないことにも驚かされました。その理由は、中央集権的な国家体制が早くから確立して、武力による征服や併合が繰り返されてきたため、少数者の言語を使うグループが生き残ろことが難しかったためだということでした。
母語としての言語サイスとして、最も多いのは中国語で約13億人、2位がスペイン語で約4.4億人、3位が英語で約33.8億人でした。日本語は9位で約1.3億人で、世界全体でみると0.1%を占めるそうです。この数は決して小さいものではなく超巨大言語であり、第二言語として日本語を学ぶ学習者数も非常に多く、アメリカの大学では履修者数第5位であり、母語話者ではない話者も含めた話者総数のランキングでは世界13位にあたるということにも驚かされました。
講演後の質問の一つに、どうしたら第二言語が獲得できるかというものがあり、先生からは「まず、学習する言語についていろいろな形で興味をもって使うようになること」や「自分が好きなことについて、例えば英語で説明している動画などを積極的にみることで一層理解が進む」などという答えをいただきました。参加した外国語科の生徒たちが、こうしたヒントを参考にして、今後の言語活動の発達に活用してもらえたらと思いました。