科学部 活動報告

【科学部】ひがしさかどマルシェに出店しました

執筆:科学部2年 荻野 桐子

  3月20日に東坂戸団地で科学部が主催し開催された「ひがしさかどマルシェ」に、生徒会役員や有志の生徒もボランティアとして参加し、出店を行いました。「ひがしさかどマルシェ」では、さまざまなワークショップや洋服の交換会が開催されました。私たちは商店街の一角をお借りし、「美しい構造色の世界展」と題して、構造色に関する展示・販売・体験ができるブースを出店しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

構造色とは、物質の微細な表面構造によって生じる色のことです。シャボン玉の虹色も、その一例として挙げられます。 

太陽光にはさまざまな色の光が含まれています。その光がシャボン玉の膜に当たると、特定の色の光が強く反射され、別の色の光は弱く反射されます(この現象を「薄膜干渉」といいます)。どの色の光が強く、または弱く反射されるかは、膜の厚さによって決まります。シャボン玉の膜は場所によって厚さが異なるため、強く反射される光の色も場所ごとに変わり、それが私たちの目には虹色に見えるのです。

 このシャボン玉の構造色を内側から観察してもらうため、巨大なシャボン玉の中に入る体験コーナーを設置しました。

 また、シャボン玉の膜と同様に、金属の表面に薄い緻密な酸化被膜を形成することで、薄膜干渉が起こり、金属を構造色で彩ることができます。たとえば、銅箔をホットプレートで加熱すると、空気中の酸素によって酸化され、表面に酸化被膜が形成されることで、銅箔が虹色に変化します。私たちは、この銅箔を葉脈に貼り付け、キラキラと虹色に光る「葉脈しおり」を作る体験コーナーを設置しました。

 さらに、販売ブースでは、酸化被膜による構造色によって青い光沢をもつ金属・ビスマスの結晶を販売しました。また、展示ブースでは、構造色の仕組みを解説するポスターのほか、玉虫や孔雀の羽といった構造色をもつ実物を展示し、来場者が実際に手に取って観察できるようにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のマルシェでは、さまざまな世代の方々と交流することができ、とても有意義な時間を過ごせました。