【科学部】ホタルの光を楽しみました!
執筆:科学部2年 奥村悠
7月8日、陶芸家の水口博之さんからヘイケボタルを譲っていただきました。化学室内を暗くし、部員みんなでホタルの観察をしました。黄緑色の光が小さく輝き、とてもきれいでした。
ゲンジボタルとヘイケボタルの違いを紹介します。
ゲンジボタルは体長が約15 mmで光り方が強いです。大きくてきれいな川に生息し、本州、四国、九州に分布します。それに対し、ヘイケボタルは約10 mmと比較的小さく、光り方が弱いのが特徴です。少し汚れた川でも生息でき、北海道、本州、四国、九州に分布します。また、それぞれの名前の由来については様々な説があります。その一つに、ゲンジボタルは源氏物語の主人公「光源氏」から、ヘイケボタルはゲンジボタルに比べて小型で光が弱いことから源氏に滅ぼされた平氏にちなんで名付けられたという説があります。
ホタルが光る仕組みについて紹介します。
ホタルのお尻とお腹の間には「発光器」と呼ばれる部分があり、その発光器の中には「ルシフェリン」と「ルシフェラーゼ」という二つの物質があります。エネルギーの貯蔵や利用にかかわるATPにより活性化されたルシフェリンはルシフェラーゼにより酸化ルシフェリンになります。この酸化ルシフェリンが光を発します。また、電球のような光源は光の放出に熱を伴いますが、ホタルが蛍光する化学反応では光エネルギーへの変換効率が良いためほとんど熱を発しません。
下にホタルが光る様子の動画を掲載します。