【ギター部】本番直前のホール練習
あけましておめでとうございます。本年も坂高ギター部をどうぞよろしくお願いいたします。
さて、選考会まで一週間となりました。演奏の制度も段々と上がってきて、エビングハウスの提唱した学習曲線的には高原期(停滞期)を迎えるような局面です。
本日は本番の広いホールという環境での演奏に慣れるために、坂戸市市民文化会館へ赴きホール練習をしました。夏のコンクールのホール練習以来です。
まずは学校に集合、楽器運送のトラックにギターなどを積み込み、移動します。会場に到着したら分担して椅子などのセッティングを行います。人数も多く、みんな積極的に動いてくれるため順調に準備も進められました。
基礎合奏などで指先を温め、練習スタートです。まずは演奏に先立って、ステマネ監修のもと入退場や礼などの練習をしました。一年生ステマネも次年度に向けて指示を出していきます。
その後はいよいよ本格的に楽曲の練習に入ります。坂高ギター部は部員主体で動く伝統があるため、基本的に普段顧問はあまり口出しをしない(もしくは指揮者に「みんなにこうやらせなさい」という指示を出し、あくまで指揮者→演奏者の指揮系統を守らせる)ように心がけていますが、この日は午前中にたっぷり時間をもらい、みっちり細かいところまで集中的にやりました。今年の曲は「オペラ座の怪人」ですが、この人数であの有名なフレーズを演奏するとそれだけで迫力満点です。その迫力を出すためにはフレーズの頭が全パートできっちり揃っている必要があるため、特に縦の音を揃えるように、そしてそのために指揮者は振りで指示を出すこと、演奏者はブレスと呼ばれる体の動きで周りと息を合わせることを徹底させました。午前の練習だけでみんなヘロヘロです。
お昼休憩を挟み、午後は指示を指揮者に委ねました。更に細かいところの精度を上げていきます。普段は一日練習を行っていないため、集中した状態での6時間は心身ともに消耗していきます。本当は16時半まで練習をしようと考えていましたが、15時50分くらいの時点で演奏の完成度が想定していた質に達していたこと、みんなの指と集中力が限界を迎えていたこともあり、「通し演奏をして、顧問が納得する演奏ができたらその時点で練習終了」にすることにしました。
結果は、一発でOK、むしろ今日の演奏で一番いい演奏が最後にできました。最初のフレーズが始まった時点で「これは一回で帰れるな」と確信が持てるくらいの集中を見せてくれました。
停滞期を迎えるかと思っていましたが、今日一日で良い成長をしてくれました。坂高ギター部は伝統的に最後の追い込みで伸びるらしいので、まだまだ進化の余地があると期待しましょう。