2021年11月の記事一覧
【科学部】ホンダテクニカルカレッジ関東・体験学習
11月7日(日)、ホンダテクニカルカレッジ関東にて、ホンダテクニカルカレッジ関東の先生方と学生による、自動車にまつわる講義・体験学習に参加させていただきました。
前半では、自動車エンジンの仕組みについて講義を受けた後、実際にエンジンを分解してエンジンの構造を観察しました。また、自動車の底面やボンネット内などを見学し、ホンダ車のエンジンや排気ガスを処理・浄化するための工夫について説明していただきました。
後半は、ホンダが開発したNSXとUNI-CUBに試乗させていただきました。NSXは、最大時速300 km(新幹線とほとんど同じ)で走行できるスポーツカーです。実際に助手席にて試乗させていただきましたが、その速さに圧倒されました。
また、UNI-CUBは、自身の重心移動によって自由に走行できる車両です。前方はもちろん、斜めや真横にも自由自在に移動できます。座りながらほとんど体力を使わずにスイスイ移動できるUNI-CUBに、生徒らはすっかり夢中になって乗りこなしていました。
今回の体験学習では、普段の部活動では学べないことをたくさん経験することができました。自動車のエンジンの仕組みや最新技術がたっぷり詰め込まれた新しい車両に実際に触れることができ、生徒らはモノ作りの面白さを実感できたのではないかと思います。
最後に、貴重な体験をさせてくださったホンダテクニカルカレッジ関東の先生方および学生の皆様に深く感謝申し上げます。
【科学部】水素燃料自動車に大興奮しました。
11月5日(金)本校にて開催されました、埼玉県「環境学習応援隊」プログラム・特別セミナー『脱炭素社会へのステップ~日豪が切り開く水素エネルギーの未来~』に、科学部生徒も参加させていただきました。
東京大学の杉山正和教授、クイーンズランド工科大学のイアン マッキノン教授(オンライン講義)、そして主催のENEOS先進技術研究所の松岡孝司様より、世界のエネルギー消費の現状や再生可能エネルギーとして注目されている水素エネルギーについての講義をしていただきました。生徒らは聴講後に積極的に質問をするなど、終始興味津々の様子でした。
講義の後は、待ちに待った水素燃料自動車(FCV)を拝見しました。
ボンネットを開けると大きな水素燃料電池があり、生徒らはスマホ片手に大興奮していました。
しばらくすると、なにやら科学部の生徒らが揃って車の下をのぞき込んでいました。(何事かと心配しました)
私ものぞいてみると、従来の自動車にはあるはずの排気口がありませんでした!
水素燃料電池では、廃棄物として水のみが生成されます。従来の自動車で排出される二酸化炭素などのガスが発生しまうため、排気口を取り付ける必要がないのでしょう。
将来の希望を背負った水素燃料自動車は、多くの生徒や教員を魅了して帰って行きました。今回の講義をきっかけに、生徒らが世界の環境問題や水素燃料をはじめとする再生可能エネルギーに興味関心を持って、主体的に今後の部活動に繋げてくれたらいいなと思っています。
最後に、本企画にお声がけくださった国際理解教育部の皆様に深く感謝申し上げます。
【科学部】第72回埼玉県科学教育振興展覧会にて最優秀賞を受賞しました。
第72回埼玉県科学教育振興展覧会にて、以下の2作品が最優秀賞を受賞いたしました。
こちらの2作品は、第65回日本学生科学賞中央予備審査へ進出します。
〈最優秀賞〉
『海洋プラスチックこみは水問題の救世主となりえるか~スチロール樹脂を原料とした陽イオン交換樹脂の合成~』(久保田 悠希・2年)
海洋プラスチックごみによる海洋生態系への悪影響や世界の水問題の深刻化を解決するために、身近な廃プラスチックであるポリスチレンを原料にして、日常生活において有用になるであろう陽イオン交換樹脂へと化学合成することを提案しました。
『セミのこと知ってる?セミの研究2021』(岡本ひなの・1年)
セミの寿命は本当に7日間なのでしょうか。実際に毎日公園に通い、捕獲したセミ個体にマーキングして後日再度捕獲するという調査法(標識再捕獲法)によって、集計データからセミの最長寿命を推定しました。また、研究過程で、ほとんどのセミが公園内でしか行動していないのではないかと気づき、マーキングしたセミの行動を詳細に記録したところ、セミの種別ごとに行動範囲が異なることを明らかにしました。