2024年2月の記事一覧
天体観測会を行いました!
執筆:科学部1年 奥村悠 障子口蒼 吉田舞玲 荻野桐子 2年 関谷駿介
2月9、10日、坂戸高校の屋上で天体観測会を行いました。科学部の他にも、放送部、写真部が参加しました。坂戸高校の地学教員の天体望遠鏡をお借りし、使い方や天体についてのレクチャーを受けました。
今回使用させていただいた、三種類の天体望遠鏡について紹介します。
〈屈折式望遠鏡〉
まさに天体望遠鏡といった形をしていて、長さは約1 mです。先端にある対物レンズが遠くの光を集め、その光を屈折させて一点(焦点)に集中させて接眼レンズに送ります。また、光には様々な波長があり、波長が異なることで焦点距離が変わってしまいます。これを色収差と言います。色収差は蛍石を含むレンズを使うことで改善できますが、この場合望遠鏡が高価になります。
〈反射式望遠鏡〉
斜鏡と主鏡の2つの鏡で作られています。主鏡は大きくすればするほど多くの光を集められるため、遠くの天体を明るく見ることが出来ます。反射式望遠鏡は、レンズではなく鏡を使用していて光をそのまま反射するため、色収差が起きにくくなります。また、世界最大級のすばる望遠鏡も反射式望遠鏡です。
〈カセグレン式望遠鏡〉
カセグレン式反射鏡を利用した反射望遠鏡の一種です。凸面鏡に反射された光は凸面鏡に入射した後引き伸ばされ、焦点が作られます。この構造のおかげで短いボディで長い焦点距離になります。他のものと比べてコンパクトで、色収差が起きにくいという特徴があります。また、内部に気流が入らないようになっているため、惑星や恒星が綺麗に見えます。
この三つの天体望遠鏡を用いてこれらの天体望遠鏡を用いて以下の天体を観察しました。
・シリウス(おおいぬ座)
・プロキオン(こいぬ座)
・ベテルギウス(オリオン座)
・オリオン大星雲(M42)
・北極星
・木星
・スバル(プレアデス星団、M45)
この5つの天体の他、双子座や北斗七星を小暮先生ご指導のもと、生徒自ら天体望遠鏡を動かして観察しました。宇宙の星の誕生や進化など、新たに知るとこも多く、有意義な天体観測となりました。
最後に、みんなで味噌汁を作りました。みんなで具材を切ったり、入れる具材をこだわったり、味噌をとかすところで味を調整して、おいしい味噌汁を作ることができました。味噌汁を飲んで、心も体も温まりました。
埼玉大学での研究発表
執筆:科学部1年 吉田舞玲
2月3日、埼玉大学での研究発表会に参加しました。埼玉県の多くの学校の生徒が参加しており、ポスター発表・口頭発表を行っていました。また、幅広い分野の教授やティーチングアシスタントの方から助言や激励の言葉などをいただきました。発表を通して、自分の知識が増え、ある学問分野について知る以外にも、資料のまとめ方や発表の仕方を学ぶことができ、多くのより良い経験ができました。そして生徒同士で質疑応答していたり、教授と議論していたりしていた人の様子を見て、研究への理解が深まると感じるとともに、私自身も質問をして、学びを深めることができました。
私は口頭発表で、「ベルリンホワイト生成時の紫成分」について発表しました。発表当日までにスライドの作製や発表練習など、やらなければいけないことが多くあり大変でしたが、自分の研究を伝える良い機会となりました。
また、私は研究室見学にも参加しました。分子生物学科に行き、普通では見られないような機械や設備、学生の方の様子などを見せていただきました。
「ベルリンホワイト生成時の紫成分」の研究については、今夏に岐阜県で行われる全国高等学校総合文化祭に出場することが決まりました。これまでの研究の成果を発揮できるように、全力で取り組んでいきたいです。