科学部 活動報告

2025年11月の記事一覧

【科学部】第69回日本学生科学賞埼玉審査委員会表彰式

執筆:2年 篠原 凜音

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 10月29日水曜日、第69回日本学生科学賞埼玉県審査委員会表彰式及び、第七十六回埼玉県科学教育振興展覧会中央展に参加しました。日本学生科学賞では、全国から約7万作品が地方審査に出品され、そこから約300作品が全国中央予備審査に進みます。

 表彰式は埼玉大学の近くのプラザウエストで行われ、中央予備審査に進んだ作品が表彰を受けました。そして、私たちの研究は県3位に相当する「県教育長賞」を受賞することができました。

 私たちは、「アミン信号反応における酸化生成物の特定~ベンジルアミン酸化物はアーモンドの香り~」という研究を出品しました。この研究は、昨年度の先輩方が化学マジック実験である信号反応の還元剤として、従来使用されていたグルコースの代わりにアミンという物質を用いるアミン信号反応の開発に成功しました。また、アミンの中でもベンジルアミンという物質を用いて信号反応を行ったところ、反応後の溶液に他のアミンでは見られなかった油状物質が生成されていることも発見しました。この油状物質はアミン信号反応の酸化物だと予想し、本研究ではこの酸化物の特定について実験を試みました。そして、この酸化物はベンジルアミンの中にあるアミノメチル基という構造がホルミル基という構造になり、ベンジルアミンがベンズアルデヒドに変化していることを明らかにしました。このホルミル基を使用する反応・試薬が数多く開発されているため、アミン信号反応を応用してさらなる発展が期待できます。

 今後はこれまで研究に協力していただいた科学部のメンバー、家族、先生方に感謝し、中央最終審査に向けて引き続き研究を行っていきたいと思います。

【科学部】ろう学校での実験教室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

執筆:科学部2年 王怡傜

 11月6日(木)、私たち科学部は坂戸市内にある聴覚障害のある子どもたちを対象とした特別支援学校「県立特別支援学校坂戸ろう学園」で、東京理科大学の先生にも御指導いただき実験教室を開催しました。

今回は、メチレンブルーという青色色素を使った「ふしぎな液体の実験」を2つ行いました。1つ目は、振ることで色の変化を楽しむ「ブルーボトル反応」、2つ目は、“光”を当てて色の変化を観察する「メチレンブルーの酸化還元反応」です。

「ブルーボトル反応」は、メチレンブルーの酸化還元反応を利用した実験です。溶液を振ると青くなり、しばらく置くと無色に戻る、この変化が繰り返し起こります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちが実際に自分の手で試してみると、振ることで青くなり、放置するとまた色が無くなる溶液の色の変化の様子に大盛り上がりで、楽しそうな様子を見るととてもやりがいを感じました。

続いて行った“光”で色が変わる実験では、ブラックライトを当てるとメチレンブルーが青くなり、止めると徐々に無色に戻ります。

子どもたちはシャーレの中のメチレンブルーにライトを当てて色の変化を観察したり、自分で切ったアルミホイルや用意された厚紙を使って、メチレンブルー溶液に「お絵描き」をしたりして楽しんでいました。子どもたちがとても喜んでくれて、「もっと他の実験もしたい!」と伝えてくれたことが嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は、うまく子どもたちとコミュニケーションが取れるか不安で筆談をしていましたが、しっかり発音したり口の動きを大きくしたりすることで、読唇術や補聴器を通して言葉が伝わることを知りました。子どもたちは「もっと話したい」と伝えてくれて、実験の合間には名前や挨拶などの手話も教えてくれました。

 言葉では表せないほど心が温かくなり、私も手話を勉強して、次に会うときは手話でも話せるようにしたいと思いました。

今回の活動を通して、子どもたちが科学に興味を持ってくれただけでなく、私たち自身も「伝える力」を学ぶ貴重な経験になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご協力くださった坂戸ろう学園の皆さま、東京理科大学の先生、本当にありがとうございました。